にちプチ 【Nichi-Petit】

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日常のプチ情報やプチンときたことを書きなぐるブログ

【脛骨・腓骨 骨折】骨折ダイアリー Vol.1

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 これは足を骨折したことで人生が大きく変わってしまう男の手記である・・・

破滅の音

 2016年4月27日 17:00未明 くもり

 いつものように仕事を終えた俺は慌ただしく帰路についていた。
仕事はデスクワーク中心だったので、運動不足を解消すべく、高校のころ少しかじっていたアクロバット(器械体操)をできる施設に週1で通っていた。


 同日 21:00未明

 特にいつもと変わらない体調、いつもと同じような技。

・・・のはずだったのだが、着地した瞬間


パァン!!

という破裂音。

「え!?」と戸惑い気味に足を見た瞬間、右足に着地の感覚がないことに気付く。

足が


ブラン・・・

力なく、だがすごい方向を向いている!!

きゃー!!


俺は即、左膝から崩れ落ちた。


 よく格闘技のアクシデント動画なんかで、向う脛からポッキリなんて動画を見て(↓こんなん)

www.youtube.com



わあ~こんなんなったら俺泣くわ~とかのん気に言ってたが、まさか同じ怪我をしてしまうとは・・・



ただ、実際こうなると声が出ない!! 泣き声も!!

「グラップラー刃牙」であるような「~ッッ!!」みたいな感じ。
目をこれでもかというくらい閉じ伏せて、患部を押さえることしかできない。
荒れる息、目を開けるとぐわんぐわん揺れる景色。トニカク イテェ・・・



お友達が患部を冷やすための氷を持ってきてくれる。

だが、完全に明後日の方向を向いている足。冷やしてどうこうレベルではないことはわかっていたが、うまくしゃべれない。

「ハッ・・・ハッ・・・」

という息を挟みながら必死に伝える。俺の目の色を見て察してくれたんだろう、お友達は「大丈夫だよ」と励ましつつ、そばでじっと見守ってくれた。


 そんな中、施設のスタッフさんは迅速に救急車を要請してくれた。

だが!!

1秒が長い。とにかく長い。満員のトイレでウ○コを我慢しているときの比ではない。

だってウ○コは最悪どこでもできるじゃないですか。しかも即出てきたりしない。話の分かるヤツだ。


 でも骨はそんなこと気にしない。何の前触れもなく急に折れやがる。チクショウ

開放性じゃなかったのは不幸中の幸いであった。



もう心折れそう・・・

しかし骨はもう折れてるし、これから心が折れたところで何が変わるわけでもない。
ここで泣き叫んでも、なーんの解決にもならんのだ。

できることは歯を食いしばるだけ。このときの咬む力で奥歯が5ミリくらい短くなったと思う。


結局3~4分で救急隊は来たみたいなのだが、体感で言うと30~40分。長かった・・・


地獄の入り口

 同日 21:00未明

 骨折した現場に救急隊が来る。

痛みにゆがむ顔を空に向けながら思う。

神が来た・・・



もう大丈夫だ! 病院に連れて行ってもらえるんだ!

安心したのか、若干周りが見える。他のみんなは固まっている。

そうだよな、こんな現場なかなか見ないよな。トラウマを作ってしまってすまん。

救急隊が数人、近づきながら名前や住所を聞いてきた。すると会話で現実に引き戻されたので再び痛みが襲ってくる。

「とうky・・東京都なkn・・・」

痛みでテンパってつい早口になる。冷静に言えるかこんなん。

苦戦しながらもなんとか必要情報は伝えた。こんどはストレッチャーに移動なのだが・・・



ふおおおおおおおお!!!! いてえwwwww

んほおおおおおお!!! らめええええええええ!!!!!!


たぶんリアルには「んああ!!」とか言ってたと思う。マキバオーかてめーは。

動くたびにブランブランになった足に痛みがダイレクトに伝わる!! ひいい!

途中当て木みたいなのをやったが、それすら痛い。



あっすいません、ああっすいません!あっあっ(ry

意味もなく謝るし。でも痛くてなんて言っていいかわからないの・・・

そんなアホなやり取りを繰り返しながらやっとストレッチャーに移動。

救急車までそのままスライド。



大丈夫、すぐよくなるよ。

お友達の温かい言葉が胸を打つ。

だが、その時点では胸より足が痛くてウンウン頷くしかできなかった。ごめん



息を荒げながらも、徐々に現実に帰る。

やべえ、仕事どうしよう・・・

保険入ってねぇ・・・

嫁になんて言おう・・・



色々な現実が飛び交う中、一番はまず嫁だ。

こんなすっとぼけた俺にも嫁がいる。普段はのんべえな嫁だが、心配してくれるに違いない。

そんな折に、救急隊の一人が話しかけてきた。

「ご家族はお近くにいらっしゃいますか?できれば電話でご連絡を・・・」

そうだ、連絡しなきゃ。

俺「おそらく自宅に妻がいますので・・・」

救急隊「わかりました」



救急隊2「はい、荷物です。電話を探してください!」



ええ!?自分で??痛くて動けないんですが・・・

と思ったが、最近モンスター患者も多いのだろう。「お前が俺の財布抜いたんやろ! ムキー!」みたいな

仕方ない。甘ったれな自分を奮い立たせながら頑張ってお腹の上にのっけたバッグをゴソゴソして電話を探す。



いてええええええええええwwwww

足じゃないとこでも動かすといてええええええええええwwwwww



だが不屈の闘志で電話を見つけ、嫁に電話を掛ける。

ここで予想する。

この時間だと嫁は通常、家で一足先に晩酌をしている。

いつもなら、そこに俺が帰ってきて一緒に飲むのだが、急にこんなお知らせが来たらどうなるだろう・・・

何してんの・・・

とか言われるだろうなーと思いながら、電話を掛ける。
嫁出る。俺、息荒めに話し出す

嫁「もしもし」

俺「もしもし、ごめん今日帰り遅くなる・・・足を骨折しちゃって、ブランブランになっちゃって(震え声)」

嫁「えー・・・何してんの・・・



ですよねーwwww


わかってる・・・俺がバカなの・・・

若干の呆れ声に心を折られながら事の経過を話す。
受け入れてもらった病院を知らせて一旦電話オフ。

たぶんこの30分くらいでタンスに小指1000回分くらいぶつけた痛みを味わったと思う。心も含め。

ここで受け入れ先の病院に到着する。

だがこの病院も、とんでもない動物園状態だったのだ。


地獄ホテル

 同日 22:00未明

 やっと病院に連れてこられたんだが、何せ初めての大けが&救急搬送。
どんな感じなのか全くわからず痛みと不安に若干キョドる。

受付には、おっさんともお兄さんとも言えぬ
↓こんな服着た人。↓

その風貌から「おじにーさん」とする。(後に再登場)

こういう患者は慣れっこなんだろう、必要最低限なやり取りで救急隊を帰す。
初めての現場経験としては、シカトされっぱなしでちょっと寂しい。
とりあえずレントゲンの撮影が必要みたいで、レントゲン室に運ばれる。



・・・と、いうことは
あのストレッチャーに移った時の地獄をもう一度やらなければけないのだ。

いや、正確に言うとレントゲン撮影後、ベッドに移動と、あと3回も残っている。

3回!!!

3回もあの地獄を!!!

3回もあの情けない声を出さなきゃいけないのか!!!



ギャーギャー言ってもしょうがないのでとりあえずレントゲン台に移動。



にゃあああああああん!!!!

悶絶しながらも「足折ったやつはみんなこんな感じだろうな・・・」と勝手なシンパシーを一人で感じる。

その折にレントゲン技師っぽい、これまたおっさんか兄ちゃんか表現づらい人が来る。

「あー折れてんな」

この第一声。あー折れてるよ!!!! 悪かったなハゲ!!!! と言いたくなるようなやる気のない声。

夜に担ぎ込まれて申し訳ない気持ちもちょっと複雑に。


「いてーだろうけど、足こっち向けて。はいそのまま。」

やる気ねぇ・・・でもそんなことに文句言うほど野暮ではないし、余裕もない。



しかし奥の部屋で同僚(?)とペチャクチャ談笑しながら撮ってやがる。クソォ・・・

「ダメだもう一回」

やめてくれ!!!つらい!!!!!



幾度かの撮り直しを乗り越えて、何とか撮影を終える。

そうしたら今度はさっきの受付のおじにーさんと、院長が来る。

女院長・・・

なんだろうこの言い知れぬ不安。
男女差別の趣味はないんだが、見た目、しゃべり共に不安を感じざるを得ないこの感じ。

体型も声もなんでみんなやる気ねーんだこの病院!!

そんな感じでも、先生は先生。ここは徹頭徹尾、腰を低くお世話にならねば・・・



女院長「急に来られても困るんですけどねー・・・」

俺、こいつ嫌い!!!!!

だが、こんな容体だ。この方々に助けて頂かないと俺は何もできない。
黙って頭を下げるしか出来なかった。

それはおいといて、今度はレントゲン台の上で、ブランとなった足をギプスで固定することになった。

嫌な予感・・・



実は、小学校1年生のころ1度前腕を骨折したことがある。
その時もギプスを作ったんだが、折れて歪んだ腕を引っ張ってまっすぐにする作業があった。
もちろん泣いた。烈火のごとく。めちゃくちゃ痛いんだもん。

そのことが思い出され、脂汗が出る。しかも今回は、足だし、真っ二つに折れてる。

これが痛くないわけないだろ!!!!!!



あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーー!!!

ほかの患者さん、うるさくしてごめんなさい・・・

レントゲン台で身をよじりながら、濁点中心の雄叫びを上げる姿はさながら藤原竜也のようであったことだろう。
とりあえずレントゲン、ギプス作りを乗り越え女院長の前に案内される俺。

女院長「手術が必要ですねー」

俺「は、はい・・・(痛みの余韻)」

女院長「連休中だから遅くなるかもしれないですねー」

俺「そ、そうなんですか・・・(痛みのry」

女院長「足の骨にチタンの棒を入れるので、そのチタンが明日届けば明日できます。」

俺「わかりました・・・(ry」

何だろう、今までに感じたことのないイラつき。
ムカつく声のトーンというか・・・内容も事務的な感じで、人と話してる気がしない。
今日日Siriでももっと心配してくれると思う。人間嫌いしかいねーんじゃねーのかってくらいのこの病院だが、何とか病室まで移動して、一息つくのであった。



だが地獄はここで終わらない。

足を捨てたくなるような夜がここから始まるのであった。

骨折の保存的治療: 日常診療の疑問に答える

↓続編↓ www.nichi-petit.com