にちプチ 【Nichi-Petit】

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

にちプチ 【Nichi-Petit】

日常のプチ情報やプチンときたことを書きなぐるブログ

【脛骨・腓骨 骨折】骨折ダイアリー Vol.3

スポンサーリンク

↓前回までの骨折ダイアリー↓
www.nichi-petit.com

束の間ファミリア

 2016年4月29日 6:30

 前日の手術の痛みが止まぬまま大して眠れず看護師さんの声で朝を迎えた。
「はーい、これで顔を拭いてくださーい」

渡されたのは、おしぼり。


一般的におしぼりで顔を拭くというのはみっともないというか、憚られる行為である。

病院では、これが普通なのか・・・と意外な常識になるほど、と頷く。
入院してからろくに顔も洗えてないからとてもスッキリ。

スゲーッ 爽やかな気分だぜ。 新しいパンツをはいたばかりの 正月元旦の朝のよーによォ~~~ッ
手術も終えたし、妙に清々しい気分になる。



だが!

眼鏡をかけ、自分の足が鮮明に見えた瞬間戦慄する。


なんじゃこりゃああああああああっ!!!




包帯から覗く足先。もうパンッパンなのだ。
すっごいパンッパン クリームパンよりパンッパン

f:id:borncrash:20160509191510j:plain:w500

ただ、正面から見るとそれほどでもないな・・・でも左右から見ると、厚みがやばかった。
もう、足にケツがあるみたいにパンッパン



それは置いといて、今日は嫁の家族が午後に名古屋からお見舞いに来てくれるらしい。
嬉しいような、情けないような・・・

とりあえず朝食を取って英気を養う。相変わらず食欲はある。



しかし、暇だなぁ・・・

嫁が家から持ってきてくれたノートパソコンとポケットWi-FiでAmazonビデオを観る。

さまぁ~ず×さまぁ~ずを観ながら呑気に笑う。便利な世の中になったもんだ。
たぶんこういう娯楽がなかったらボケーっとしてるしかないんだろうな。

暇すぎるって、とってもつらいもんだって実感した29の昼



 昼食も済ませ、14時を回ったころに嫁家族到着。
お義父さん、お義母さん、嫁、嫁弟さんの4人で来てくれた。

開口一発

「ぃやあ、本当にお恥ずかしい姿を・・・」

これ以外に言葉が見つからない。

お義母さん「あら~!ホントこんなんなっちゃて・・・!!」

お義父さん「おうおうおう・・・やっちまったなー・・・」



二人とも苦笑いしてた。怪我に、というより俺の運の悪さにだと思う。

以前もお会いする予定の前日にインフルエンザを発症して年末年始を潰した過去がある。
ましてや今回は、自分の責任で事故ってるからなぁ・・・

怪我の経緯や詳細を事細かに説明する。
歪むご家族の顔。聞いてるだけでも痛いよねwww



ひとしきりあたりを見回しお義父さんがポツリ。

「ひっどい部屋だな・・・」

ですよねー!!! 野戦病院とまではいかなくても、廃院寸前なこの作り・・・

お父さんも先日体調を崩して入院していたのだが、その部屋は俺と同じくらいの値段でとてもいい部屋だったらしい。
まあ、都内ではないから価格差があるのは否めないのだが、それでもここは酷かった。

お義父さん「俺なら発狂するわwwww」

はい、俺も発狂しそうです!! 繋ぎとめているのは担当医の先生がとてもいい人だからなんです・・・手術以来会ってないけど。



その時、お義母さんが移動する際、服に負傷したほうの足が接触。

ふほおおおおおう!!!

指一つ一つが引っかかってデュルルルルン! ってなる。

「あらー!ごめんなさいねー!!」

苦笑いを浮かべながらお義母さん謝る。
いや、いいんですよ。誰もいない寂しい病室にこうやって来て絡んでくれるだけで嬉しいんですミャーン



 しばらくして、次の用事があるので嫁ご家族は退出。
帰り際に保険の資料をもらった。もともと怪我してなくても紹介受ける予定だったので。

お義父さん「まあ、次回なんかあっても大丈夫なようにね。」

はい、今度こそきちんと保険に加入します!

思えば決して万事安全な生き方をしてるわけでもなかった。こんな俺こそ保険に入っとかないと人生詰みかねないんだろうな。



ふと訪れたさわやかな一陣の風。

しかし風は嵐を呼び、嵐は波乱をもたらすのであった。


ホームシッカー俺

 2016年4月29日 16:00未明

 お見舞いに来てくれた嫁の家族も帰り、嫁と二人きりになる。
家だと当たり前の景色なんだが、ここは殺風景な病室。誰かいるだけでもとてもうれしいのだ。



嫁「はい、頼まれてたkindle。あと着替えとタオルね。」

ああ、このコと結婚したい。

自分でも抑えることのできない感情に包まれる。いや、結婚してるんですけど
それだけ寂しいのだ



だが、嫁としゃべればしゃべるほど家に帰りたくなるし、こういう時間というのはあっという間に過ぎてしまう。

この時点で若干目に涙がジワる



 足の容体はというと、相変わらずパンッパンだが、グニグニ指先を動かしてエコノミークラス症候群にならないように注意しなければならない。

ただ、傷を縫合したばかりなので、動かすだけでチクチクというか突っ張る感じというか、皮膚が気持ち悪い。

そういう部位を動かすたびに、「おぉん」とか「ふぉう」とか情けない声が出てしまう。



それに併せて、嫁が自宅近くの病院に転院の相談をしようとしてくれていた。
こちらでも、負傷当時に転院の意思は示していたので、早く進んでくれないかなーと思っていた。
調べると、転院には入院元の病院から「診療情報提供書」(所謂紹介状というやつ)を送付してもらうことが必要らしいのだ。

ああ、早く転院したい



自宅近くの転院なら、まず嫁の見舞いも楽だし、前から風邪やインフルエンザでよく通っていたから精神的にも楽だ。しかも病院自体も綺麗だし。ここ動物園だし

そこからある程度良くなって来たら、自宅から治療なりリハビリなり通おうかというのが俺の計画なのであった。



足折っちゃったのは仕方ないとして、こういう前向きなことを考えると、若干元気が出てくる。

俺は転院に希望を抱きながらワクワクしていた。



んなことをぼんやり考えてボケーっとしていると、嫁も退出する時間。
なんとなく過ごしてるだけでも、誰かいると時間の経過が早いのだ。



今日は、本当ならば叙々苑で焼き肉でも食いながらご両親と談笑してるはずだったのだが、俺は行けない。

せめて嫁だけでもいいもん食ってほしいので送り出すことにしたのだ。

焼き肉かぁ・・・いいなぁ~・・・

ハラミ、カルビ、牛タン!!!!!

チクショオオオォオオオ!!!!



今更悔しがっても仕方がない。

はぁ・・・・

大きくため息をついて忘れることにした。

俺、元気になったら焼き肉食う。

そんなプチ目標を見つけ、病院の微妙な食事をモグモグしていた。


病室のリハビリスト

 2016年4月30日 6:30

 「せいじさんおはようございまーす」

看護師さんの声で目覚める。昨夜は思いのほか眠れた。
おしぼりで顔ふくのも慣れてきた。顔カッサカサだけど

足も相変わらずパンッパン



今日は松葉杖による簡易なリハビリをやるらしい。

おお、早速ですか!

1秒でも早く歩けるようになりたい俺は燃えていた。

腹が減っては戦はできぬな!



朝食を食べようとした瞬間、強烈な頭痛が発生。

んあっ!

奇声を上げながら思わずベッドに倒れこむ。元からベッドにいるんだけどね

結局その朝は頭痛でご飯が全く食べられなかった。



 とりあえず何もやることがないので今度は映画を見る。

トランスフォーマー・ダークサイドムーン

ざっくり言うと宇宙から来たロボットが変形して戦う映画だ。

映画を見ながら思う
ああ、俺もロボットだったらこんな足、部品交換してすぐ走れるようになるのに。

所々現実逃避は忘れない。病人の鏡だ。オプティマース!

でも、足にチタンの棒入ってるだけでも、若干サイボーグ気分。

くっ、また俺の右足が疼きやがる・・・!

なんて今時中学生でもやらないような妄想をしていた。そら折れてんだから疼くわ



 映画を見始めて1時間くらい経ったころ、リハビリの担当さんが来た。

「どうもこんにちは」

おお、なんか若めの話せるお兄さんだ!同い年か1~2歳年下くらい?

松葉杖の使い方を教わる。上半身は元気だから呑み込みも早い。ワイはスポンジ! スポンジなんや!

初めて10分弱経った頃だろうか

「はい、かなり筋がいいですね。」

褒められちゃった。でへへ
褒められると意欲も出てくる。



俺「次はどんな感じのリハビリですか」

お兄さん「今日はこの辺にしときましょう」

俺「」



あれ、もう終わりなの・・・



リハビリって、スポ根ドラマとかで見るようにもっとスパルタというか、頑張ってやるもんだと思ってたから大いに肩透かし。

焦っても仕方がないのでベッドに戻る。

ちょうど昼食の時間だった。

あー、もうほんと病院食飽きたー

なんて思っていたら、今日の昼食は一味違った。

スパゲッティーミートソースが出てきた。

久々の味濃いめのメニューにココロオドル \エンジョーイ!/



おいしそうなメニューなのはいいが、実は3日前から俺は点滴生活をしており、右手がうまく使えないのだ。(左手は失敗したらしい)

点滴側の手を使って食器類を扱うと、刺さった針が血管内でグリグリ動く感覚がとても気持ち悪く、極力動かさないようにしていた。

そういうこともあり、食事には非常に苦労していたのだ。



まず、スパゲッティーを巻く行為。利き手ではないだけで非常にぎこちない。

マジでおててスキルが3~4歳レベルに落ちているのだ。

取れた食べ物を口に運ぼうとしても口の寸前でボトッ・・・
チクショウ・・・

自分のドン臭さに恨み言を言いながらも、デザートのゼリーまで何とか完食した。



朝は頭痛で全然食べれなかったのに昼は食べれた。

あの頭痛は一過性のものだったんだと胸をなでおろし、俺は嫁が持ってくる夕食のメニューを妄想して悦に浸っていた。



だがその幻想をぶち殺す未来が待っているとはこのとき夢にも思わなかったのだった。

↓続編↓

www.nichi-petit.com