にちプチ 【Nichi-Petit】

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【脛骨・腓骨 骨折】骨折ダイアリー Vol.5

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↓前回までの骨折ダイアリー↓

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友ラッシュ(前編)

 2016年5月2日 6:30

 今日は太陽の光が心地いい。普段あんまり光が差さないこの病室も明るくなっている。
なんつーか、日本晴れだ

相変わらずやることはないのだが気分がいいのでとにかく動きたい。頭は痛いのだが
朝ごはんを少し食べ、歯を磨き終えいつものようにまた横になる。



 だが何だろうこの感じ。なんかワクワクする。

あ、たぶんコレ平日だからだ。

みんなが頑張って働くって日に、こうやって横になれる幸せ・・・
まあそんな幸せをぶち壊すくらい不幸な有様なんだが




 2016年5月2日 10:00

 そんな時、友達夫婦から連絡が。

これから見舞いに来てくれるらしい。
おお嬉しい!

この友達夫婦は同日東京を離れ、遠く九州に旅立つのだが飛行機に乗る当日にわざわざ会いに来てくれるなんて・・・嬉しくてテンションが上がる



 ほどなくして面会。入院してから初めて会う友達。若干涙腺が緩む
怪我の程度を説明して、心配される。まあ大丈夫と強がる

こんなやり取りでも元気は出るもんだ。

途中なんか欲しいものはある?と聞かれた。

俺は「ぬくもり」と答えた。嘘だ


とにかく水分をとらなければということで、ポカリを買ってきてくれた。

1ダースも

おお・・・こんだけ飲み終わるころには髄液も復活して頭痛などおさらばできることだろう。


そんな中、もう一人の来客が・・・

俺が骨折した施設のスタッフさんだった。

スタッフさんは入ってくるなり「うわ~、大丈夫でしたか?」

ええ、何とか大丈夫です。というか、お騒がせしてすみません。

申し訳ない気持ちでいっぱいだ。少なくともあの現場を目撃した他の方々はさぞ焦ったことだろう。


ここで友達は飛行機の時間が迫ってきたので入れ替わりに帰ることに。

しばらくはそのスタッフさんと話す。お見舞いにドーナツやら本やらぬいぐるみやら持ってきてくれた。

殺風景な病室が少し華やぐ。ありがてぇありがてぇ・・・

「怪我が治ったらみんなで飲みに行きましょう」

と有り難い言葉を残してスタッフさんも帰る。


その折に嫁から電話が。

転院しようとしている病院に連絡がついて、婦長さんから今いる病院に紹介状を貰えるように連絡してくれるとのこと。

おお! ついに!!

俺は心が躍った。若干体も踊ってたかもしれない


そんな電話をしている最中、あの悪名高きボチャ子が病室に侵入してくる。

ボチャ子「Y病院の方から転院の話が来たのですが」

俺「はい」

ボチャ子「そういうことは先に言ってもらわないと困るんですよね」

俺「はあ」

ボチャ子「うちにとっては寝耳に水なので」

俺「」


やかましい。んなこた初日に女院長に言っとるわ。覚えてないのはそっちだろうが

俺「これから手続きしてどれくらいで転院出来ますか?」

ボチャ子「主治医の先生が入院しているので、次回来るのは・・・いつだったかな」


え!!!!!!!????

担当医の先生が入院!? とりあえず目の前の事実に動揺する俺。

あ、だから手術日以降顔見ていないんだと合点がいく。医者の不養生なのか不幸な事故なのか。

こんな動物園状態の病院だからストレスで胃に穴でもあいたんじゃなかろうか。

とにかく転院はその主治医に紹介状を書いてもらってからの話らしい。

そんなことを言いながらボチャ子は病室を出て行った。

まだ嫁との電話はつながっていた。


「俺、あいつ嫌い(ボソッ)」電話口で呟いて切った。嫁は笑っていた



セブン オヤブン いい子分♪

 2016年5月2日 16:30

 お見舞いラッシュも一旦落ち着きまた横になっていた俺であるが、なんか落ち着かない。

何故かというと、今日から本格的なリハビリに入ると先月末通告されたからだ。

時間はお昼過ぎたあたりと聞いていたからまだかまだかとずっと待っていたが一向にお呼びがかからない。

おいおい大丈夫か? もう夕食が近くなってきたぞ? と半ばほったらかしにされた気分になりながらナースコールを押す。




「はい」

「あのー、今日午後からリハビリって言われてたんですけど、何時くらいからになるんでしょうか?」

ちょっと不安げに聞いたら

「え、まだお話しされてない? ちょっと確認してきますね」

え、どゆこと? もうリハビリしてるはずの時間なの??

そんな不安を覚えながら回答を待つこと5分ほど―


「今いいですよ、行きますか」


ええ~!! 何その行き当たりばったり感・・・

ほったらかしにされた気分じゃなくて本当にほったらかしだった。

せめて「あと1時間くらいですね」とかうまく回してる感出してくれよ・・・

と思いつつリハビリルームへ行く。



リハビリ室には3人の人がいた。

一人は前回松葉杖の使い方を教えてくれたお兄さん。もう一人は最初にこの病院に担ぎ込まれたときに受付にいたおじにーさん。さらもう一人はガラガラ声で見た目イカツイおっさん

見ててこれほど序列が分かりやすいビューも珍しい。あくせく働くのはお兄さんだけという感じだ。



早速お兄さんの案内で施術用の革ベッドに横になる。

するとお兄さんが足に装着して膝の曲げ伸ばしを補助する装置を部屋の奥から担ぎ込んできたのだが、如何せん機器が大きいのでコードなどが置いてあるものに引っかかる。

その瞬間



「なーにやってんだよ!!」

イカツイおっさんが声を上げた。そんなに大きな声じゃなくても聞こえるんじゃないか? 自分が何か言われたわけじゃないが何となく嫌な感じ。

飲食店なんかで客の前で従業員叱る店長みたいなシチュエーションかな。


その後も装具の手配でもたつく(イライラするほどでもない)お兄さんを横から詰るおっさん。ただ、

おっさん「ちょっと待ってくれな、俺が足持ってるから」

と体勢がきつい俺の補助はしてくれる。だけどそれまでのお兄さんへの態度でもう人間性が自分の中で固まってしまった俺はどうしてもおっさんの厚意を真正面から受け入れられない。

とりあえず愛想笑いでごまかしてるあいだに、お兄さんの作業は終わっていた。


一旦装置が動き出すと、機械の仕事なのであとは放置。誰も俺のことなんて気にしない。それはいい。それはいいのだが・・・


おっさん「□□党のあいついるじゃん、あいつ。偉そうなこと言いながらなんもできてねぇじゃねえか」

おじにーさん「そうっすよね、なんなんでしょうねあいつら」

おっさん「俺に言わせると○○は△△を批判してるけど一緒なんだよ」

おじにーさん「マジっすよね。こういう顔ですよね(スマホで画像検索とかしてる?)」

おっさん「それそれ。それだよ」



なんつーか、すごくわかりやすいお山の大将とその腰巾着の系図だった。

そんな事をテレビを見ながらリハビリ室内全域に聞こえる声量で話しているのだ。患者俺しかいなかったけど


お兄さんは少し離れたところで何か作業をしている。向こうにとっちゃ普通なんだろうけどなんか可哀想だった。


ただ一番気持ち悪いのはあの親分子分のあの関係とヤなやりとりを患者の前でやる神経だ。「俺に言わせると」という俺が一番嫌いな屈指の「偉そうな台詞集(主観)」が出てきたのもデカい。

ほんの30~40分くらいでリハビリは終わったが、イヤーな気持ちを残して部屋に戻った。


だがこの後、小さいながらもすごく幸せな時間が俺に訪れるのだった。



友ラッシュ(後編)

 2016年5月2日 18:00

 リハビリを終えた俺は病室でしばしのリラックスタイムに臥していた。今度は別の友達夫婦がお見舞いに来てくれるんだと。

何だ今日、予定してないお見舞いが多すぎじゃね?嬉しくて泣いちゃうぞ俺


そんな折に看護師さんが入ってきて告げた。

「せいじさん、今日から髪洗えますよ」



待っていた!! その言葉を待っていた!!

足を折ってからまだ6日ほどではあったがとにかく頭がベトベト気持ち悪い!!

どうにかならんものかと思っていたのだが、ついに洗髪が解禁されたのだった。



病院の設備なのでシャンプーは使い慣れていないものだし、洗面所なので洗いにくさは否めない。だけどそんなの関係ねぇ!

ずっと横になってたせいで縦に固まってポルナレフ状態だった髪型とも今日でおさらばなのだ。




湯をかけた瞬間、もうね、頭溶けるかと思った。少し溶けてたと思う

なんか、頭自体が汚れみたいな感じ。思わず2回シャンプーして念入りに洗ってしまった。最後にドライヤーで乾かし切った時の爽快感。

まさに「スゲーッ 爽やかな気分だぜ。 新しいパンツをはいたばかりの 正月元旦の朝のよーによォ~~~ッ」なのだ。



よし、これで友人たちを迎える準備もできた。



今回きた友達は、俺の足の状態がここまでヤバいと思っていなかったらしく来て足を見るなり若干引いていた。

うん、うん、わかるよ。もう引かれ慣れた



お見舞い品にお菓子を頂いて、今日は本当に有り難いことだらけだぜ! ボチャ子の件を除いて

ただ、みんなが滞在できる時間も1時間半。この時間を大切にしなければ!

・・・と思いつつ転院の話も気になる。あのボチャ子に転院の話をしたところでどーせあいつは上に話を上げないだろうという絶大なる不信感があるので、他の看護師さんに改めて相談することにした。

「あ、まだ手続き進展してませんでしたか?」

ええ、してないんですよ。なんで全然話が返ってこないのか不安でなりませんでございますのよ・・・

とりあえず「分かりました、また話をしてみますね」と前向きなお話を頂いて、本当に感謝。

とりあえずそんな話はさっさと終えてまた友達との談笑に興じる。

ああ、なんで俺はこんなところで独りぼっちなんだろう



そんな悲観的な気持ちが頭をよぎる。楽しい時間ほど、終わってしまうと寂しいもの。

終わる前からそんなことを心の片隅で考えながら今の時間を堪能する。

俺が骨折しなければ今頃みんなで居酒屋なんかで飲みながら馬鹿な話でもしてるんだろうな。うーむ・・・



ただ良かったこともある。こんな俺でも心配してくれる人がいっぱいいたなんて、泣いてまうやろ・・・

人がこうやって自分の近くにいてくれるって、本当に有り難いこと。それが心に沁みわたるほど理解できたのは、心の収穫だった。

いや、だからといって「お前も足折ってみな」とは言えないけどね。



談笑しながらも色々なことを考えていたら、1時間半なんてあっという間なのであった。

もうみんな帰らなくてはいけない。いかん、また涙が・・・

賑やかであればあるほどそれが終わった時の虚無感はでかいものだ。

あああ、行かないでぇぇえええええ!!! と心の中では思いつつも、笑顔でみんなを送り出す。いや、やっぱ若干泣いてたな



明日でもう入院も7日目。だけどもう1か月はいる気がする。

本当に病院ってやつは人の時間感覚を狂わせやがる! 動物園も兼ねてるし

転院の話も、少し進展を見せた感じだったので、そこに関しては満足だ。



嫁と友達はこのあと居酒屋で飲んでたらしい。うらやますぃ・・・!

でも、俺がいないことで嫁も一人でいるわけだから、それも可哀想だ。せめて、友達との時間を楽しんでほしい・・・



寂しさに身を震わせながらも、明日への期待を胸に今日も早寝するのであった。

↓続編↓
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