にちプチ 【Nichi-Petit】

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【脛骨・腓骨 骨折】骨折ダイアリー Vol.8

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↓前回までの骨折ダイアリー↓

 

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成功の余韻

 

 晴れてあの動物園病院から脱出した俺ではあったが、足の調子に関しては未だ予断を許さない状態である。
しかし精神的にはとにかく楽。
「足の痛みなんてそのうち引くやろ」と軽口叩ける程度には楽だ。

とにかく世の中が輝いて見える

それがあの病院を出て最初に思ったこと。


誰もが自分の生活を支えるために自分の足を使って右往左往している。
足を怪我する前には見えなかったものが、今の自分には少しずつ見えてきた!
よし、足が治ったらもっと色々なことにチャレンジするぞ! と。

 

何とも前向きな未来設計だ。今はどん底で、這い上がるしかない。
底辺を這う俺ならではの発想だった。


「とりあえず脱出にかんぱーい!」

 


まだ酒は飲めないので、ポカリで乾杯する。
うむ、今日のポカリはいつもより吸収がいいぜ!

 

 


とりあえず処方された薬(ロキソニン&胃薬)はびっくりするほどいっぱいあるので当分はストックを気にすることも無い。
しかも内臓疾患なんかの慢性的な病気ではないので、食生活もさほど日常と変わらなくても大丈夫・・・

 


うん、やっぱ消毒以外の心配事を除いてはあの病院を出てよかった!
じゃないとストレスで胃に穴でも開いて別の病気になっちゃうもん。

 

 

 


その夜俺たちは院長とボチャ子の話題で大いに盛り上がった。
本来人の悪口は言わない嫁も今夜ばかりははっちゃけぶっちゃけだった。
そのくらい神様も許してくれるわ。

 

足は痛かったが、その夜はよく眠れた。
やっぱベッドって大事。自分の体に合ってないマットレスはダメだってはっきり分かんだね。
トゥルースリーパーを購入後1週間で返品した俺が言うんだから間違いない。
良い商品でも、自分に合うとは限らないのだ。病院のベッドはウンコだったけど

 

 

 

こどもの日(大人)

 

 2016年5月5日 昼ごろ

 病院自体は閉まっているが、消毒は受け付けてくれるということなので、家から病院まで移動する。
・・・なんだけど、慣れない松葉杖での歩行は困難ということで、普通に歩けば10分かからない病院までタクシー移動する。

 

足は相変わらずパンッパンだし、水泡が出来ていて何とも痛々しい。
コレまではグロい写真だから掲載は控えようと思ってたんだけど、こういう症状もあるよ! ってことで載せます。(クリックで拡大)

 

 

 

 

 

 

どうよ、このミミズかヒルの這ったような見事な水泡!
もうね、これが痒くて痒くてしょうがないのよ・・・

 

でも、下の皮膚がきちんとできないまま潰してしまうと、そこからばい菌が入っちゃうんでそれもできない。
あああああああ邪魔くさい!!!

 

 

そんなことを考えているうちに病院に着く。もう秒単位の乗車であった。

 

 

到着した新病院は当たり前だが待合室に人っ子一人いない。
しばらく待っていると奥の部屋から若い女性のお医者さんが出てくる。

 

「今準備してますのでちょっと待っててくださいね」

 

 

うん、待つ待つ。
前の病院と違って待合室も綺麗で立派だ。さすがです
待ってても、全く苦にならない。

 

20分くらい待っていたら、お呼びがかかる。
どうやら、診療情報提供書から足の具合ととるべき処置を話し合っていた模様。
先生が二人がかりで足の包帯を丁寧に外してくれ、消毒をしてくれる。

 


優しい!!!!

 

 

 

今までおしぼりでジャッ!! と雑に拭かれて、コットンで雑にツンツン消毒されていた状況を思い出すとやっすいカプセルホテルとインターコンチネンタルくらいの差があるぞ!
傷口が痛くないもん。今までのはいじめだったの?

 


包帯の巻き具合も、足に血液が溜まらないようにしっかりと巻いてくれた。
あぁ・・・コレが本物の病院なんですね・・・

 

 

 


時間にして5分足らずの出来事に、俺は1週間分の幸せを感じまくっていた。

 

とりあえず消毒は終わり一旦帰宅する流れに。

本番は明日の平日で、副院長に見てもらい、入院か自宅療養での通院かを決めてもらう。

帰宅ということは、またタクシーを捕まえなければいけない。
ワンメーターとはいえ、毎日往復でンなことやってたら我が家は破算だ。


「すみません、車椅子のレンタルとかって出来ないんでしょうか?」

 

恐る恐る聞いてみる。せめて、家までの短い距離だけ借りることができれば・・・と思っていたんだがあっさりOK。
ただ、院内の備品をずっと貸し出しは出来ないので、俺が帰り着いたら嫁がまたすぐに病院に返しに行くという条件だった。

 

嫁に手間をかけるのは申し訳ないが、幸い家のすぐ近くの病院だし、お金を無駄に使うよりは・・・ということで相談して嫁もOKだったので帰りは車椅子で。

車椅子で俺が松葉杖を持っているという若干危ない体勢だったがしゃーない。


嫁が押してくれる車椅子。
他愛も無いことを話しながら、笑顔こぼれる昼下がり。

 

今日はこどもの日。近くの商店街を歩く子供の姿が目に映る。
みんな、ゴールデンウィークを満喫しているのだろう。顔が明るい。
その姿を見てまた笑みがこぼれる。

 


ヤベェ、これ小説にしたいわ。
タイトルは「骨折ダヰアリー」とかで

 


そんくらい爽やかな景色。そして心。
目に入ってくる景色がすべて新鮮。俺は童心に返っていた。

 

 

うちに帰りつくと嫁はすぐに車椅子を返しに行った。

嫁がいない間(と言っても数分)は、やることもないのでとりあえずベッドに行く。

家の中では松葉杖が大きくて邪魔なので、移動はもっぱらケンケンか、デスクチェアーで済ます。

 

 

 寝転がりながら窓の外を横目で見る。

「いい・・・」

飽きるほどいた自分の部屋が妙に愛おしい。

おうち大好きです。オウチーノです。

 

 

そんなこと考えてるうちに嫁帰宅。

暇なんでとりあえず海外ドラマ見て、寝て、ネット見て、寝て、気づけば夜。

未だに頭痛は解消していないので、とにかく髄液になりそうな吸収の良い飲み物を飲みまくる。

 

 

そんなことをやっていたら、もう寝る時間。

早い・・・時間ってこんなに早く流れるんですね!!

病院は苦痛で、1日1日が長すぎて発狂しそうだった。

 

 

これが健康な体だったら「1日何もしてねぇ!!」って後悔が残るけど、今はいいの。

1日がこんなに早く過ぎただけでも充実感。

 

だって、1日が早く感じるってことは、治るのも早く感じれるってことなんだぜ!?

最高だろ?

 

 

 

新ホスピタルへの道

 

 翌朝も目覚めは良かった。

ただ、嫁は仕事で今日は自分一人で病院に向かわなければいけなかった。

仕方ないが、とりあえず負傷しながらも最大限の外行きの服で家を出る。

 

この時点で両方松葉杖だから、ドアの開閉に非常に苦労する。

家のドアを開けるだけでも「うおお!」と若干気張る。

普段なんとなーく開けてるドアも、体中の筋肉がきちんと連動して開けてるってことを思い知らされた。

腕力だけでは、踏ん張りが利かないから開かないんだ。

 

エレベーターは、ボタンを押すだけだからそれほど苦じゃない。

だけど、マンションのエントランスは強敵だった。

所謂映画館の扉のように両開きの大きな扉なんだけど、片手ではどうにもならない。

だからって両手で体重かけちゃったらそのまま松葉杖落っことして再起不能!

 

仕方ないので松葉杖をついたまま体当たりの形で強引に肩で開ける。

ハァハァ言いながら何とか外に出る俺。変な人でも見るようにこちらを見る通行人。変な人だけどさ

 

 何とか外に出た俺だが、今回はタクシーを使わない!!

そう固く心に決めた。お金ないし

 

そういうわけでトレーニングがてら病院まで両松葉で頑張ることにした。

まだ松葉杖デビューから日が浅いペーペーなもんで、地面を見ながら、進行方向を見ながら、と忙しく顔を動かさないといけない。

 

途中松葉杖が脇からすっぽ抜けてよろめく

 

「ぬおぉおおぉ!!」

 

 

 

・・・恥ずかしい。

 

 

汗もダクダク。お天道様、少し手加減してください。

 

 

普通の人なら歩いて10分弱の道を30分強かけてやっと病院に到着。

 

受付の人に言う

「ハァハァすいません、ハァく、9時ごろに来院すハァ・・するように言われていたハァせいじハァです・・・」

 

このときの俺は相当キモかったと思う。

ハァハァというか、もはやブヒブヒ言ってたんじゃないかってくらい息が乱れてた。

一旦息を整えてからでも遅くはなかったのに。何この無駄な焦り

 

とりあえず、受付なんかの手続きは終了。楽勝だね☆

 

 

 

エン女ー医!!

 

 昨日の閑散とした院内が嘘のように外来の患者であふれる待合室。

活気があるなぁ。こういう部分も前の病院と全然違う。

やっぱり良い病院って、活気があるよね。働いてるスタッフさんの顔もイキイキしてるもん。

 

30分ほど待って呼ばれる名前。

「せいじさん、○番の診療室へどうぞー」

 

ちょっと緊張する。

病院自体は良い病院だとしても、個性的な先生・・・直球で言うと性格悪い先生はいるのが普通だと思う。

 

前の病院で俺は女医に対して若干のトラウマがあったんだが今回は果たして・・・

 

恐る恐るドアを開く。

そこにいたのは50代くらいの性格のきつそうな女医さん。(副院長)

 

 

「(ああああー!! ヤバァアアアアイ!!!)」

 

 

 

俺の海馬(脳みその記憶をつかさどる器官)がものすごい勢いで過去のトラウマを引きずり出す。

女医!! それは敵!!

そう俺に海馬が言っている!!

 

「こんにちは」

 

先生があいさつする。俺の脳みそはスパーク寸前だぜ!

 

「あ、こんにちは」

 

平静を装いながらあいさつを返す。

 

先生がそれに続く形で話し始める。

 

「○○整形外科からの転院ということですね」

 

「はい」

 

「正直、他の病院で行った手術を引き継ぐのはあまりやりたくありません!」

 

「はい・・・」

 

 

キターーーーーーッ!!

きっつ!!!

やっぱり女医さんってキツイ人が多いのね!

 

 

「でも、私も同じく足を骨折したことがありますので、気持ちはわかります。私も家から最寄りの病院まで杖をついて通院してましたから」

 

「へぇ~・・・」

 

 

お、なんか自分の経験を語りだしてきたぞ?

きちんと俺の話も汲み取ってくれたし、前の院長とは違いそうだ。

 

とりあえず診療台に座って、包帯を外して消毒を受ける。

その間、前の病院の事を聞かれる。

 

 

「前の病院では、転院を強く希望となってましたが、何かあったんですか?」

 

 

よくぞ聞いてくれました! これがもうひどい有様だったんでヤンスよ!!

 

 

「消毒なんかで20分以上待たされたり、リハビリの日程ほったらかしになってたり・・まあ色々でした」

 

 

「あー・・・まあ、『まま』あることですねぇ・・・」

 

そ、そうなんだ、結構あることなんだ・・・つらい

 

 

「でも、同じ体勢のまま20分間『動くな』は辛かったですね。。」

 

「なるほど・・・」

 

なんか話を聞いてもらってちょっと情けない気持ちになったけど、こっちの心情も理解してくれたから良かった。

でも、医療現場では「仕方ない」って感じで患者の事がないがしろになってることは結構あるらしい。

 

 

まあ診る側も人間だからねぇ・・・あの病院はヒデェけど。

 

 

とりあえず消毒を終えてその日は終了。

次の来院時は診察・消毒とリハビリもやるそうだ。

 

 

最初の診察、そして顔合わせ。結構緊張したけど穏便に終了。

先生もきつい印象ってのは見た目だけで、喋ってみればフランクな人だった。

この病院なら良好な関係でやっていけそうだな・・・

 

 

 

つづく